心の理論のテスト
最初に心の理論とは他者の心の状態、目的、意図、志向などを類推し、理解する能力です。
この能力があるから、人は一般に他人にも心が宿っていると見なすことができ(他人へ
の心の帰属)、他人にも心のはたらきを理解し(心的状態の理解)、それに基づいて他
人の行動を予測することができる(行動の予測)。
この心の理論を持っているかどうかについては、誤信念課題によって調べることが出来
る。
誤信念課題とは他人が自分とは違う誤った信念(誤信念)を持つことを理解できなければならない。
誤信念課題で有名な課題をさくらに出してみました。
1、サリーとアン課題
さくらの答え・・・Aでした。
理由…勝手に人のハコ開けちゃいけないから!
正直、びっくりした。
正解です。
正解するとは思わなかった。
でも、理由が違う。
正解は、AはBがボールをハコに入れた事を知らないからカゴを開ける!
なんだけど、まさかの勝手にハコ開けちゃいけないとは…
確かにな。開けて良いか、確認してるか分からないもんなぁ!
ここ、自閉の特性かな。
ルールとかマナーとかそういうの
厳しい子なんで…
2、スマーティ課題
結果から言うと答えられませんでした。
正確には中断しました。
何故なら話が進まなかったです。
絵にするとこんな感じ👇
こんな感じで質問すると普通ならばここでマーブルチョコと答えると思います。
☟のように!!
だけど、そこはさくらちゃん!!
「中身を見ないと何が入ってるか分からないから中身を見せて!!」と。
え?そんなパターン?
中身を見せると続きが出来ないので中断しました。
順調ならばこんな風にやるつもりでした。
スマーティ課題(順調例)☟
ってやりたかったんですよね。
本来は!!
まさか中身を見せては思いつかなかったです。
でも、サリーとアン課題の回答から奇想天外な回答があるようなそんな気はしてました。
そんな訳でこの課題は答えられませんでした。
無理でした。
ちなみに誤信念課題は健常児が4歳ごろから解決可能になり、4〜7歳にかけて解決率が上昇します。しかし、自閉症児はなかなか通過できないことで知られています。
とある研究によるとサリーとアン課題の通過率は、健常児は小学 1 年生 で 90%に対し、ASD 児は 2 年生が 60%台で,3 年生 になると 80%を超え,4 年生で 90%であった。またスマーティー課題は、健常児では 1 年生では 50%に満たなかったが,2 年生で 80%を超え, 4 年生で 100%近くに達した。ASD 児は2 年生が 40%, 3 年生で 60%、4 年生では 70%であった。
ASD 児において、サリーとアン課題とスマー ティー課題のいずれにも正答できる ASD 児の言語発達年齢は9 歳以上であることが分かっています。
この研究結果は毎度お馴染みの発達心理学研究に掲載されています。
なので、さくらがまぁ通過出来なかったけど、ASD 児だし、言語発達が遅い子なので、仕方ないかな?なんて思ってます。
なので、9歳以上でまたリベンジしてみたいと思います。