晴れときどき涙~さくらのASD育児日記〜

軽度自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症)を持つさくらの育児日記風ブログ。特別支援学級にも在籍中。

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学習障害の定員内不合格について、学習障害を持つ親として思う事。

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思った事を書きなぐり。

いつもにまして大したことは書いてない。

news.yahoo.co.jp

このニュースは学習障害の子を持ってる親はすごく気になるニュースです。

 

さくらは高機能自閉症児です。

そして、学習障害も近いうちに診断名が付くと

思います。

実際現段階で医師からは読字に困難を抱えてると言われ、学校からは書字と算数に困難

を抱えてると言われてます。

そして今年検査を受けましたが、年齢が低すぎて診断名はつけられないが、困難は確実

にあると言われ、今、再検査を受けてる最中です。もうすぐ2年生なので。

 

この記事を読んで思うのは、この少年のお母さんの気持ちは分かる。

だってたぶん同じ学習障害を持つ子の親だから。

学習障害があっても進学して欲しいという気持ちは痛いほどわかる。

さくらも絶対に直面する問題です。

でも2点ほどめっちゃ引っかかる。

 

まず、最初に引っかかるのは、この子は4,5歳で多動(ADD)で小学校就学時には

別支援学級を進められてるのに関わらず「みんなと一緒にいたい」と小学校中学校と普

通学級に在籍。小学校高学年で勉強に遅れ始めたって書いてるけど、ならば何故中学校

特別支援学級に在籍しなかったの?と思わずにはいられない。

 

そして一番引っかかったのが

「勉強が苦手でも、将来を考えて進学したいと思ってる気持ちを評価してほしい。席が空いてるなら入れてほしい」

って文字。

 

なんていうかな、同じ問題に将来直面する親としては

「ふざけんな!!!」

です。はい。

これってね、学習障害持ってる子の親としては一番言って欲しくない。

なんでか分かりますか?

これは私の感じたことなので他の人がどう思うか知りません。

 

この言葉の意味って、

学習障害だから勉強が苦手なんです!学習障害だけど、

頑張ったんだから席が空いてるなら入れてよ!学習障害

から仕方ない!学習障害持ってるの!頑張ってるの!だか

ら気持ちを評価して合理的配慮で入れてよ!」

って意味だと私には思えた。

 

特別支援学級を進められても、小中学校は皆と一緒に普通学級。

高校も発達障害に理解のある高校じゃなくて、サポートのある学校じゃなく自分の行き

たい高校へ。自分の行きたい学校へ行きたいという気持ちは分かるよ。でも不合格なの

に気持ちを評価して席が空いてるなら入れてほしいって、わがままだよ。

 

precious2503.hatenablog.com

以前書いた記事です。この記事の中に書字障害を持つ高校生の話を書いてますが、

ここでも書いておきます。

書字障害をもってる高校生は、字が書けないからPCを持ち込ませて欲しいと受験する

高校にお願いをしに行ってます。 

でもその高校は「特別扱い出来ない」と10もの高校に拒否をされ、結局は発達障害に理

解ある高校に行ったというお話です。

 

発達障害学習障害があれば、将来進学の道はかなり狭くなる。

でもだからと言って 、「席が空いてるなら気持ちを評価して入れて」というのは

間違ってるよ。

学習障害有る無しに関わらず、受験はみんな一生懸命勉強する。

学習障害があるから「気持ちに配慮して」入学させたら、健常の子はどう思う?

「頑張って勉強したのに障害があるから、あの子は入学できたんだ!ずるい!」

「合理的配慮がある方が人生得だ!」「学習障害は甘え!!」って思う子が少なからず

出てくるんじゃないだろうか?

人間って自分が不利益を被るのは嫌がるからね。

 

そして受験は「一定以上の学力があるかどうかを確認するために行われるもの」で、

一定の学力が無ければ、学習障害有る無しに関わらず不合格だと思う。

それに一定の学力が無いならば入学したところで、勉強についていけるとは思えない。

ついていけなくなれば、義務教育ではないので、留年もあるだろう。

その時親はどうする気だったんだろう?

学習障害あるから仕方ないんです!頑張ってます!気持ちを評価して進級させて!」

とでも言うんでしょうか?

 例えば、さくらが東大・京大まぁどこでもいいですけど、受験するとします。

はっきり言って、一定の学力が無いので当たり前に不合格です。

その時、「頑張ったんだから入れてよ~気持ちを評価してよ~」って言ったところで

入学できる訳ない。

だって健常でも入学できる人は少ないんだから。

 

サポートが必要な層が入学さえできない現状を

「自立にも貧困対策にもならない」と智子さんは訴えた。

 

こういうニュースが出るたびに発達障害学習障害の親がこんな考え方をしてると思われるのはすごく不愉快。

 って言うのはサポートが必要ならサポートがある高校を選べばよかったんじゃない!!

特別支援学級を進められても好きなように普通学級に在籍させ、必要なサポートを子供

に受けさせなかったのに、今更何を言ってるのか不思議でならない。

発達障害の子の教育って最初が肝心なんだよ。なんで最初が肝心かわかる?

全ての勉強の基礎が1年生から始まるの。

基礎が出来てないと後からどんなに勉強したって崩れるの。

だからこそ、就学相談があるの。自立させるための一歩が始まるの。

それを怠っといて、自立にも貧困対策にもならない?それはないでしょ?

子供に勉強という種を蒔いて芽を出させるのは最初が肝心なの。

ただ単に種を蒔いただけでは芽は出ません。

水をあげたり、日光を当ててあげたりしないと芽は出ないし花は咲かないよ。

 

最後に。

学習障害の子は、単純に勉強が苦手な訳ではな

いんです。

書字障害の場合は、文字が鏡文字に見えたり、

文字の形が分からなかったりします。

読字障害の場合は、文字の読み方の認識が難し

く、また単語のまとまりを理解することも難し

いです。

算数障害の場合は、数の概念がなく、数の処理が出来ません。時間の感覚も鈍く、時計読めません。

学習障害の子は勉強がとても大変です。

上でも書きましたが、学習障害の子の進学先

は、本当に狭くなります。

だからと言って気持ちを評価して入れてよ!と

言ってはいけない

しかし、高機能自閉症学習障害を持つ子の親

としては、進学先がもっと増えてくると良いなと思います。

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