この記事はASD児及びADHD児に対して、偏見及び不安を煽るものではないです。
ASD及びADHDのお子さんをお持ちの方はこの記事を見て、不快になる可能性が非常に高いです。不快になりたくない方はそっとブラウザをお閉じ下さい。
いじめには加害者と被害者がいます。
子供には加害者になりやすいタイプの子と
被害者になりやすいタイプの子がいます。
加害者の特徴
・攻撃的な子供
・わがままな子供
・怒りやすい子供
・親に愛されていない子
・人の気持ちが分からない子
被害者の特徴
・大人しく気が弱い子
・真面目な子
・空気が読めない子
・人と違う子(見た目・性格)
・人の気持ちが分からない子
元々コミュニケーションが苦手な自閉症スペクトラム障害などの発達障害の子は、いじめに遭うリスクが高くなります。国立教育政策研究所が2010年〜2012年にかけて行った保育所、小中学生計8396人を対象とした調査結果によるとASDとADHDでは、いじめの内容や被害及び加害では異なる結果が出ています。
ASDのいじめの被害
ASDのいじめ被害は、関係的いじめ、言語的いじめ、身体的いじめの全てにおいていじめが確認され、ASDのいじめ被害の経験率は46.3%で一般集団の約4倍でした。またASDのいじめは保育所に比べて小学校以降にいじめ被害が強くなっている。
ADHDのいじめ被害
ADHDのいじめ被害は、関係的いじめと言語的いじめ2つのいじめが確認され、ADHDのいじめ被害の経験率は34%で、一般集団よりも数値が高かった。またADHDのいじめは中学校以降にいじめ被害が強くなっている。
いじめ被害の傾向
いじめ被害はADHD児よりASD児が被害に遭いやすい。理由としては、ADHDは衝動性が高く、いじめられる事に対し、攻撃行動(自己防衛)を取ることで、いじめを抑制していると推察されます。これに対しASDは受け身なタイプが多く、いじめられても「嫌だ」と主張することが苦手な為いじめ被害のリスクが高くなります。またASDは社会性の困難・友人関係の形成及び維持の困難が挙げられる。女子の場合、他人に対して共感性が高く、友人関係において関係の維持を重視されるが、ASDの女児は、共感性が乏しく、友人関係の維持が困難な為、いじめ被害のリスクが高くなる。
いじめ加害の傾向
理由としてはADHDは衝撃性が高いことが推察され、これがいじめ加害のリスクを高めている。また反抗挑戦性障害やセルフコントロールが関係していると指摘されている。
ASDの場合は、共感性が乏しいため、意識せず他人を傷つける発言をしている場合があり、それがいじめ加害の評価に繋がっている。
まとめ
発達障害はいじめられるとはよく聞きますが、加害はあまり聞かなかったので、加害する場合もあるのかと思いました。加害に関してはASD・ADHDの特性が大きい。これが支援学級や発達障害児に関する偏見に繋がっていると思うと複雑。ただ、特性だからと言って人を傷つけて良いなんてことは絶対に無いので、どうすればいじめの被害に遭わないように、またいじめ加害にならないように、親と子供が一緒に考えて話していかなければ行けないなぁと思った。
もしこの記事に興味があって詳しく読みたい方は☟のHPから読めます。
第26巻ー第4号の332P~343Pに掲載されてます。PDFをダウンロードすると読めるようになってます。